ESDとは?

 ESDとは、社会の課題と身近な暮らしを結びつけ、新たな価値観や行動を生み出すことを目指す学習や活動です。例えば、持続不可能な社会の課題を知り、その原因と向き合う。それらを解決するためにできることを考え、実際に行動する。そのような経験を通じて、社会の一員としての認識や行動力が育まれていきます。また、豊かな自然といのちのつながりを感じたり、地域に根ざした伝統文化や人びとと触れながら、人と自然、人と人との共存や多様な生き方を学ぶといったことも、ESDのアプローチのひとつです                                                                                出典:ESD‐J>ESDとは?
「持続可能な開発」は、将来の世代のニーズを満たす能力を損なうことなく、現在の世代のニーズを満たすような社会づくりのことを意味しています。即ち、環境の保全、経済の開発、社会の発展を調和の下に進めていくことを意味します。その取組にあたっては、環境保全や資源の過剰利用の抑制の視点とともに、貧困の克服、保健衛生の確保、質の高い教育、性・人種による差別の克服等への配慮が必要とされています。
「持続可能な開発」のためには、一人ひとりが、世界の人々や将来世代、また環境との関係性の中で生きていることを認識し、行動を変革することが必要とされており、そのための教育が、「持続可能な開発のための教育(Education for Sustainable Development以下「ESD」)」です。ESDの目標は、すべての人が質の高い教育の恩恵を享受し、また、持続可能な開発のために求められる原則、価値観及び行動が、あらゆる教育や学びの場に取り込まれ、環境、経済、社会の面において持続可能な将来が実現できるような行動の変革をもたらすことです。
                          出典:内閣官房トップページ>政策課題>国連持続可能な開発のための教育の10年>持続可能な開発のための教育(ESD)

中部ESD拠点について

中部ESD拠点は、伊勢湾と三河湾に注ぎ込む河川の流域全体を伊勢・三河湾流域圏と呼び、活動対象地域としています(愛知・岐阜・三重県とほぼ一致)。
その中で、地域の持続可能な発展を妨げる自然・経済・社会の諸課題を明らかにし、それらの解決に向けた人材を育成するためのネットワークづくりを行なっています。具体的には、下記の取組みを行っています。

1.あらゆるレベル(フォーマル、インフォーマル)における教育や相互学習の実践
2.研究、ネットワーク、データベース、教材、教育方法など、ESDに役立つ「ツールボックス」構築
3.総合的かつ批判的な観点を持ち、自然の中の人間を相対化し、地域の中でESDを根付かせていける人材の育成

中部ESD拠点協議会は、現在約80団体(教育機関、NPO、行政機関、企業など)が加盟している
「持続可能な開発・発展のための教育(ESD)」を推進するための東海・中部地域のネットワーク組織です。
中部大学、名古屋大学の両総長を代表として、9団体16名から成る運営委員会が実質的な運営を担っています。